ドローンの歴史は長い?
ドローンの活用が世界中で目立つようになったのは近年のことですが、そこに至るまでにはかなりの時間を要しました。では、ドローンの歴史はどのようなもので、ドローン開発に携わってきたドローンエンジニアとはどのような人々なのでしょうか。
もともとは軍事用に開発された
ドローンが世界で広く認知されるようになったのは最近のことなので、近年新たに誕生した開発技術であるかのような印象を持つ人は多いかもしれません。しかし、ドローンはもともと軍事用に開発された機器であって、第二次世界大戦中には開発が進められていました。つまり、遠隔操作で機器を飛行させるという発想が、戦時中のエンジニアにはすでにあったということになります。ただし、軍事目的に開発されたドローンが実用化されたのは第二次世界大戦後のことで、戦争中に用いられることはありませんでした。軍事目的に開発が進められてきた技術ということもあって、誰がドローンを発案し開発したかの記録は一切公開されていません。しかし、多くのエンジニアと予算がドローン開発に投入されてきた結果、現在では小規模攻撃などの用途で軍事利用されるようになりました。アメリカ軍は、2023年までに攻撃機の3分の1をドローンにする予定です。ドローンは一般人でも容易に入手できるため、テロ組織の攻撃手段としても活用されてしまっている実態があります。
商用利用が急加速する
もともと軍事用に開発されたドローンが一般に知られることになったきっかけは、2010年にフランスのParrot社が開発した一般向けドローンの「AR.Drone」です。iPhoneやiPadのアプリを用いてドローンを操縦するというのは、当時としては斬新な仕様と性能の高さが世間を驚かせました。このときから、ドローンの商用利用に向けたアイデアが世界中で数多く出回るようになっていきました。
日本におけるドローンの歴史
日本でドローンの実用化がスタートしたのは1970年代のことでした。産業用としては世界初の無人ヘリコプターを開発し、販売に踏み切ったのは日本のヤマハ発動機です。テレビや映画などの映像にドローンが使用されるのは今や当たり前となっており、かつてでは見られなかったアングルでの美しい映像を楽しむことができるようになりました。映像の他にも、測量や点検、物流、農業、個人の趣味などにドローンが活用されるようになりました。2020年以降日本におけるドローン活用の流れはさらに加速すると見られており、市場規模は1,600億円規模にのぼると予想されています。これにより開発現場にはより一層の努力が求められ、ドローンエンジニアの需要はますます高まっていくことになると思われます。
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