転職とフリーランスどちらか迷ったら

今後のキャリアを考える時、ドローンエンジニアとして転職するかフリーランスになるか選択に迷うこともあるでしょう。判断材料として、ここで紹介する3点を参考にするのもいいかもしれません。

どんな働き方をしたいか

転職して企業で働くことと、フリーランスとして働くこと、この2つはまったく異なる働き方です。まず、大きな違いの一つが雇用形態です。会社員の場合は企業と雇用契約を結び、正社員であれば雇用期間の定めがない状態で定年まで働けます。契約更新もないので、退職しない限り長期的に働き続けることができます。一方フリーランスはこうした雇用契約がなく、自身で獲得した案件ごとに業務委託契約を結びます。
ほかには、企業にはルールがあり、仕事上や職場でのルールを遵守できない場合は解雇されることもあります。フリーランスは企業に属さないので、たとえば営業日や休業日など仕事上のルールを自分で設定できます。このように双方のまざまな違いを知ることは、今後の働き方を決めるうえで重要な判断材料になります。双方の違いを照らし合わせて、どちらの働き方を望むのか、向いているのかなどを絞り込んでいくといいでしょう。

それぞれのメリット

転職後、企業に属してドローンエンジニアとして働くメリットの一つは、社会保障関係が手厚いことです。会社員の場合は社会保険や厚生年金、雇用保険など数々の保障があります。これらは毎月の給与から天引きされるため手取り額が少なく感じることもあるかもしれません。ただし、病気や怪我などで一時的に休業せざるを得なくなった際も、給与保障を受けることができます。産休や育休なども、このような保障制度のうえで成り立っているものです。また、社会的信用度の高さも、会社員のメリットです。会社員は毎月固定で給料が入るので、勤続年数が長いほどクレジットカードの作成やローンの審査に通りやすくなります。車や家のように高価な買い物をしたいときも、会社員だと信用度の高さからローンの審査に通りやすいです。
フリーランスとして働くメリットには、自由度の高さが挙げられます。Wi-Fiやセキュリティ関係など安全に仕事ができる環境さえ整っていれば、働く場所や時間、休む曜日などを自分で設定できます。また、働いた分だけ自身の収入に直結することも大きなメリットです。軌道に乗るまでは大変でも、安定してきたら会社員の頃よりも収入が増えたという声も少なくありません。自分の理想どおりの仕事を、自分の裁量で作り上げていけるのは、フリーランスのメリットです。

それぞれのデメリット

転職するデメリットは、裁量の小ささです。会社員は企業が決めるルールや割り振られた仕事などに従うことが前提であり、自己決定の機会はそう多くはありません。ベンチャー企業であればイチから作り出す醍醐味があるかもしれませんが、それでもすべてを決められるわけではないのです。また、決められた場所で仕事をする必要があるので、毎日会社に出勤したり出勤時間を守ったりする必要もあります。
このほか、受け取れる給料の金額に限りがあることもデメリットです。会社員は固定給なので、昇給の評価のために地道に努力をしたり残業代を狙って残業をしたりと、収入アップのために個人でできることは限られてきます。
フリーランスの場合は、外注しない限りすべての業務を自分で行わなければならないことがデメリットです。メイン業務のほかに、確定申告などの税金関係や備品の管理といった雑務も捌く必要があります。雑務に時間を取られすぎるとメイン業務が滞るので、会計ソフトを使用する、税理士に相談するなどの対策を取るといいでしょう。
毎月の収入にバラつきがあることも、フリーランスのデメリットです。収入は完全出来高制なので、案件を獲得できない時期が長引いたり稼働日が少なかったりすると、どうしても収入が減ってしまいます。